その他
感染性胃腸炎が流行しております💦
こんにちは。小田原園病児・病後児室です。
インフルエンザやコロナウイルス感染症以外にも、冬の寒い時期に大流行するのが「感染性胃腸炎」という感染症です。
お医者さんからは「ウイルス性胃腸炎」や「お腹の風邪」と診断を受ける場合が多いですが、仙台市は1月から「感染性胃腸炎が警報レベル」といった状況です。
そして仙台市在住の患者さんの排泄物を検査し「ノロウイルス」と「サポウイルス」が検出されたと、仙台市の感染症動向調査で出ております。💦
「ノロウイルスはよく聞くけど、サポウイルスって何?」「サポウイルスってあまり聞かない」と感じる人も多いですが、サポウイルスは、ノロウイルスと同様に、下痢や嘔吐、発熱などを起こすウイルスで、手指や食品を介して経口で感染し、人の腸管で増殖してしまうウイルスです。
老人ホームや保育園などで集団感染していることが多く、感染力が非常に強いウイルスでもあります。
免疫力が高い人や健康な人は、軽い腹痛などの軽症で回復しますが、子どもやお年寄りは重症化しやすく吐物を喉につまらせてしまうこともあります。
そしてサポウイルスは、ノロウイルスと同様でワクチンはなく対処療法しかありません。嘔吐や下痢など続く場合は脱水を予防するために、輸液などの治療や腸の動きを整えるための整腸剤を使用した内服治療となります。
嘔吐の症状や下痢の回数が落ち着いたとしても、ウイルスは数週間は排泄物に排出されている為、注意が必要になり便の形状の観察が大切になります。
いつもの便の性状に戻るまで感染予防が大切になります。
便の性状は、ブリストルスケールのイラストを参考にするのがおススメです。
また、下痢でも白~黄色に近い便は、ウイルスが排出されているため、処理中やトイレから感染してしまう為、要注意です。
便の状態も、普通便に戻るまで保育園や小学校などはお休みになり、老人ホームなどの福祉施設の場合は感染が広がらないように、症状がある入所者のみ1か所に集めて隔離対応にする場合や、入所者が個室の場合は部屋から出ないようにするなどの対応をする場合があります。💦
また非常に強い感染力です。家庭感染してしまうこともあります。「下痢がある」「嘔吐している」といった症状がある場合は、早めに受診をすることをおススメします。
家族に症状があり看病をした後や排泄物を処理した後、そしてトイレに行った後などは、手洗いと消毒を行い感染予防をしていきましょう。
🚅先週の病児保育室の様子🚅
先週は、感染性胃腸炎の5名の病児利用がありました。
その中で、普段はサイエンス+に登園していますが感染性胃腸炎との診断を受け、2歳の男の子が、4歳のお兄ちゃんと一緒に病児保育室を利用しました。
「こうやって使うんだよ」「クルクル回すんだよ」とお兄ちゃんに玩具の使い方を教えてもらって、一緒に遊びました。
遊んだ後は、おやつを一緒に食べたよ。
コップとおやつを準備して、「いっぱい飲むと治るんだよ」と、優しく弟に教えてくれるお兄ちゃんでした。✨
おやつを食べた後は、一人遊び開始。
お兄ちゃんは大きな救急車を開けてみたよ。「こんな大きな救急車は、初めて。」「おお開いた。中に何を入れようか?」と模索中。
お兄ちゃんが救急車で遊んでいるので、ベビーカーを使ってみたよ。一緒じゃなくても寂しくない様子。
ポポちゃんのベビーカーを使って、「保育園にお迎えに来ました」とママの真似っこをしてみました。
お昼は二人で給食を食べたよ。
オレンジ🍊が大好きな弟に「あげる」とオレンジをくれる優しいお兄ちゃんです。✨
お昼寝をしてからは、のんびりおやつを食べて過ごしました。
上手にチューチューこんにゃくゼリーを、モグモグし「何味かな?」「イチゴ🍓かな?」と食べながら、ゼリーに興味津々な様子。
ママがお迎えに来るまで、はやぶさとスーパーこまちの車両の連結動画を見たよ。
「すごい」「ガッチャンってなった」と連結シーンに、思わず拍手し声が出てしまいました。
まだお腹の調子が悪く心配でしたが、兄弟仲良く過ごすことができました。✨
早く元気になって、2人で本物の新幹線🚅を見に行けるといいですね。