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お腹の怪我に気をつけましょう!!
こんにちは。小田原園サイエンス+病児・病後児保育室です。
9月なのにまだまだ暑く、小学生が水筒を持ち信号待ちをしながら水分補給をきちんとしている場面を目にします。
水筒を持ち歩く、小学生はすっかり見慣れていると思いますが、この水筒が転んだ時にお腹を怪我をしてしまうという事案が多く、消費者庁や日本小児科学会が注意を呼び掛けています。
なぜ、転んだ時に水筒でお腹を怪我してしまうのでしょうか?
じつはその原因は、2つあると言われています。
1つは、水筒の形です。水筒は、細長い形をしている物が多いです。もし水筒をお腹に当てた状態で前に転倒してしまった場合、水筒は外力が1点に集中するため、お腹を圧迫します。小さな力でも内臓損傷などの大きな怪我につながります。
この水筒によるお腹の怪我で、国内では女児が小腸が破裂してしまい緊急手術をしたという事案もあげられています。
もう1つは子どもの身体的な特徴です。
子どもは大人と比べて転倒しやすく上手に受け身がとれません。
そして大人よりも子どもは筋肉や皮下脂肪が薄いことから、内臓が十分に守られないことと、大人と比べて肝臓、膵臓や脾臓が大きいことから、肋骨で守られない部分が多くお腹をぶつけた時に内臓を損傷しやすいのです。
今回は、水筒での怪我を取り上げましたが、水筒に限らず、転んだ時にお腹の前方に固い物があれば、どんな場合でもお腹の怪我のリスクがあります。水筒よりも一番重症になってしまい緊急手術になってしまうのが、自転車のハンドルによるお腹の怪我です。
自転車のハンドル外傷はお腹や胸に転んだ際にハンドルがぶつかることで起こります。
ぶつかった後は胸部や腹部の見た目は何にも変化がないことから、受傷から受診まで3.5時間かかってしまいます。受診が遅れがちな理由は、ハンドル外傷は単独事故が多いため保護者が気づかない場合が多いからといわれています。
お腹の怪我はどうやって防ぐことができるのでしょう?
お腹の怪我を防止する方法は、3つあります。
・水筒はカバンの中に入れて移動する
・斜め掛けにする場合は、水筒がお腹の正面に来ないように、ぶら下げる高さを工夫する
・水筒をぶら下げたまま走らない
・歩行が不安定な未満児など転倒しやすいリスクがある場合は水筒は保護者や保育者が管理する
自転車ハンドル外傷については、自転車の製造会社や企業側がハンドルの形状を工夫して外力が1点に集中しないような形にするなどの製品開発が有効かもしれません。しかし転倒事故は避けることはできず、お腹の怪我を防ぐことは難しいと思われます。
もし転倒してしまい、お腹をぶつけた場合は次の症状が出てきた時は、すぐに医療機関を受診しましょう。
・お腹をぶつけてから1~2時間以内に嘔吐した
・顔色が悪くなり、腹部の痛みや嘔吐などの症状が出る
・血尿やお腹に赤や紫色の内出血痕が出てくる
また、お腹を強くぶつけるとどうなってしまうのか?とても危ないことだと、お子さまにも話すことも大切ですね。
🐻最近の病後児保育室の様子🐻
病後児保育室には、気管支炎の4歳の男の子と急性上気道炎の8歳の女の子の利用がありました。
4歳の男の子は咳があり心配でしたが、おうちから持ってきた新幹線の玩具を上手に連結して遊びました。
「次は仙台です」と車内アナウンスも完璧で素敵✨
カメラを向けると「ピース!ピース!」とポーズをとってくれました。
8歳の女の子はぬいぐるみとお絵描きが大好き。
怪獣のパペットを見せて「ガオ~」カワイイ怪獣さんに変身。
大好きなすみっコぐらしのぬりえをしたよ。
保育士の先生とも、すっかり仲良しに💖
2人とも初対面でしたが、仲良く過ごすことが出来てよかったです。