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💩下痢にはどんな原因があるの?病気の下痢とそうじゃない下痢とは?💩
こんにちは。小田原園サイエンス+病児・病後児保育室です。
ここ最近、ヘルパンギーナなどの夏風邪以外にも、小田原園で流行している症状があります。
それは「下痢」です。
下痢とは、健康な便(バナナ便など)やいつもの便と比較して、非常に水分が多くて緩く、ゲル状もしくは液体状の便の状態をいいます。
便のほとんどが水分でできていますが通常であれば60~70%の水分が、下痢の場合だと90%以上になってしまう場合をいいます。
下痢便は、人間だけではなく動物にも起こる消化器の症状であり、その際に、軟便、水様便、泥状便という場合もあります。
下痢が起こる原因の8割が消化管の異常であり、他の2割が体質や精神的なものが原因となっております。
原因としては、次の5つがあげられます。
1.暴飲暴食
暴飲暴食は、名前のとおりで簡単に言えば「食べすぎ」「飲みすぎ」です。胃袋に収まる量以上にたくさん食べてしまい、消化しようと胃袋や腸は働こうとしますが、追い付かずに消化不良になってしまい、腹痛や下痢、嘔吐を起こしてしまいます。
飲みすぎに関しても、冷たい飲み物ばかりたくさん飲んでみたり、大人だとお酒の量を増やしすぎて、翌日に頭痛や腹痛や下痢、そして嘔吐を起こしてしまいます。
これに関しては、ウイルスや細菌などは原因となっておらず、食べる量を加減することで予防することが可能です。
2.感染症や食中毒
感染症の下痢は、ノロウイルスやロタウイルスなどの食中毒をいいます。
ウイルスが付いた食べ物を食べて感染することで、下痢や嘔吐などの症状が起こります。
症状が治まったとしても、ウイルスが便に出ていることもありますので排泄物からの感染には充分に注意が必要になります。
また夏の暑い時期は食品の保存方法や調理方法を間違えてしまうと、食中毒になる可能性が高くなります。
他にも、風邪のウイルスが消化管に入ってしまうことで起こる感染性胃腸炎があります。症状は下痢と嘔吐と腹痛で、感染しやすい病気でもあります。
下痢や嘔吐などの症状がある場合は、感染性胃腸炎の可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。
3.生活習慣の乱れやストレス
生活習慣の乱れに関しては、睡眠不足や食事を抜いてしまうことで起こります。生活習慣の乱れから暴飲暴食に繋がる場合もあるので偏食をしないようにする必要があります。また刺激物や飲酒を避けるようにすることも大切になります。
ストレスによる下痢は、緊張により腹痛や下痢が起こる、「過敏性腸症候群」をいいます。胃カメラ検査をしても特に胃や腸には異常がなく、腹痛を伴う慢性的な病気です。なぜ、「過敏性腸症候群」は腹痛がおこるのか?それは、消化管は自律神経でコントロールされています。この自律神経は極度の緊張や疲労で乱れてしまう場合が多く、下痢や便秘になってしまう人もいます。
あまりにも下痢や腹痛がひどい場合は、専門医に相談することをおススメします。
4.体質やアレルギー
下痢はアレルギーや体質で起こる場合もあります。
冷たい牛乳を飲むことで、消化管が刺激されて下痢が起こる人も体質といえますが、乳製品で下痢が長く続いてしまうことは病的な場合もあります。🥛
母乳やミルクで下痢が起きてしまうといったケースも当然あります。これを「乳糖不耐症」の可能性があります。
「乳糖不耐症」は、腸が母乳やミルクに含まれている乳糖を分解できずに下痢や消化不良を起こす病気です。生まれつきの子もいれば胃腸炎や抗生剤の副作用を起こして腸がダメージを受けた後に発症する、「2次性乳糖不耐症」もあります。下痢以外にもお腹が張ってしまうことや酸っぱい臭いがする下痢が出たり、重症だと体重が増加しないといったこともあります。
治療方法は、下痢の対症療法とミルクや母乳の量を減らすことでも改善は可能です。また乳糖を含まないミルクに変えることも良い方法でもあります。ちなみに母乳からミルクに切り替えると、便秘になってしまうといったこともよく聞かれますが、母乳は消化しやすいため便秘にはなりません。ミルクは消化する速さが母乳よりも遅いといわれており便秘になりやすいです。もし離乳している子どもが母乳を飲んだ場合、下痢してしまうことが多いといわれています。
5.薬の副作用やアレルギー
抗生剤や抗菌剤は、悪い細菌をやっつけるお薬です。病院で処方される場合は、5日間内服など短期間内服の指示を受けての処方となります。もし指示された日以上内服してしまうと、乳酸菌など消化を助けてくれる善玉菌までも抗生剤や抗菌剤により、やっつけられてしまい下痢が起こってしまいます。下痢以外にも薬疹が出てしまうこともあり、抗生剤や抗菌剤を処方する時は、医師も慎重になることもあります。
また、抗生剤や抗菌剤を飲み続けてしまうと、耐性が体の中にできてしまうこともあります。耐性とは、抗生剤や抗菌剤を飲みすぎて、効果がなくなってしまうことをいいます。細菌が侵入したとしても抗生剤や抗菌剤の効果が発揮されずに治療が進まなくなります。
抗生剤や抗菌剤の長期内服をすることで、細菌が薬に負けないように強くなってしまうので、内服しても5日間が限度です。
また1回内服しただけで下痢が出てしまった場合は、薬の副作用、またはアレルギー反応の可能性があります。薬を処方された医療機関を早めに受診し、薬を変えてもらうなどの対応をしましょう。
下痢が4週間以上続いている場合は、何らかの病気が隠れている場合があります。「薬を飲んでいるのに下痢をしている」「下痢のせいで肛門周りが痛い」といった問題がある場合は早めに専門医を受診することが大切になります。
下痢になった時は脱水に注意しましょう!
下痢になると、身体にある水分が全て便に排出されてしまいます。
「水分を摂ると便が緩くなるからひかえている」という考えは間違っています。
ちなみに、乳児の体内の水分量は70%で、新生児の体内の水分量は80%でほぼ水分といっても良いでしょう。
そして、体内の水分を失えば、大人よりも子どもは脱水になりやすいといわれています。
こまめに水分を促すように、していきましょう。
なぜ下痢が出ると肛門周囲やお尻が赤くなるのか?
下痢は出さないと、身体が悪くなってしまいます。感染性胃腸炎は消化管内にいる、ウイルスを便で排出しない限り、ウイルスが身体の中にいる状態が長くなってしまいます。しかし下痢が続いてしまうと、オムツかぶれの原因にもつながっていきます。
オムツかぶれは、便に含まれるアルカリ物質や消化酵素が原因といわれています。特に下痢便は、たくさんアルカリ物質や消化酵素が含まれ皮膚を強く刺激します。
排便した後に長時間、オムツを交換しないと消化酵素とアルカリ物質がお尻の皮膚や肛門を刺激し続けるため皮膚がただれていきます。
ただれて赤くなった部分は、おしり拭きで拭くと痛いです。これ以上悪化しないように、ぬるま湯で洗い流して清潔保持をし、その後はよく乾燥させてから新しいオムツを当てましょう。濡れた状態でオムツを当ててしまうとムレにより、ただれが悪化する可能性もありますので充分に乾燥させましょう。ベビーローションを使用するのもいいですが、抗炎症薬を医師に処方してもらい早く炎症を治していきましょう。
🌟先週の病児・病後児保育室の🌟
先週は下痢の症状がある病児の利用がありました。
1歳の男の子は下痢がありましたが、病後児保育室に来るとガチャポンの中身に興味津々な様子。
中にはらぺこあおむしが入っていると「はらぺこだ蝶々になる」と見せてくれました。🦋
手作りのガチャポンの玩具で遊んだよ。
きちんとコインを2枚入れて、まわすとカプセルが2つ出てきました。
保育士の先生と、乗り物の玩具で競争をしたよ。そして連結も完璧✨
赤いバスと救急車がお気に入り💖真ん中に連結。🚅
次の日も、利用してくれました。
大好きなパトカー🚔の隣に座って、ニコニコです。
トミカも並べてみたよ。
おやつの、おっとっとをモグモグ
その後も、電車を連結させてみたり、道路を作ってみたり。
とても真剣な表情でした。
お昼は、大好きな新幹線のフォ―クを使って、モグモグ
下痢の症状がなく食欲があって、とても安心しました。
木曜日は1歳の女の子の利用がありました。下痢がまだみられましたが、ニコニコでお気に入りの玩具に夢中な様子。
ベビーカーの玩具にアンパンマンやバイキンマンを乗せて、保育士の先生と室内をお散歩してみたよ。
遊んだ後は大好きなおやつをモグモグ。
「このおやつがいい」と指を差して教えてくれました。
その後は、赤いバイクの遊具にも挑戦してみたよ。🏍
お昼ご飯は、ママのお弁当を保育士の先生にお手伝いしてもらいながら食べたよ。🍙
カメラを向けると、カメラ目線は忘れません。📸
お昼寝の後も、大好きなリンゴジュースをゴクゴク。🍎
ママのお迎えが来るまで、いないいないばあっ!を見たよ。ワンワンとジャンジャンが出て来て、テレビにくぎ付けです。📺
下痢の症状がありましたが、食欲があり楽しく過ごすことができました。
最近、下痢やお腹の風邪の子が保育園内でも出ています。気になる症状がある場合は、早めの受診をお願いします。