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ヒトメタニューモウイルスに注意!!
11月には入り、風邪症状で利用するお友達も増えてきました
先週も上気道炎や気管支炎というお友達をお預かりしたのですが、日中から夕方、夜にかけて高熱が続き、咳や喘鳴があり食欲までなくなってきていました。
何回か受診を勧め、よく調べると「ヒトメタニューモウイルス感染症」だということが分かりました
ヒトメタニューモウイルス感染症とは
気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこすウイルスの一種です。1~3歳の幼児の間で流行することが多いのですが、大人にも感染します。
小児の呼吸器感染症の5~10%、大人の呼吸器感染症の2~4%は、ヒトメタニューモウイルスが原因だと考えられています。とくに乳幼児や高齢者では重症化することもあり、注意が必要です。
症状は熱(多くの場合4.5日続きます)、咳(多くの場合1週間程度続きます)、鼻水、ゼイゼイ(ヒューヒュー)、呼吸困難などがあります。
ヒトメタニューモウイルスに感染しても、1週間程度で症状は治まります。しかし、1回の感染では免疫が獲得できません。何度か繰り返して感染してしまいますが、年齢が上がるにつれて徐々に免疫がつき、症状が軽くなる傾向にあります。
ヒトメタニューモウイルスは、ウイルスの遺伝子も感染症の症状もRSウイルスに似ており、症状も見た目だけでは診断できません。
感染の流行を防ぐためにはウイルスの鑑別を行うことも大切です。
ヒトメタニューモウイルスの迅速診断キットでは、鼻咽頭を細い綿棒でぬぐった後、5~15分程度で鑑別できます。
🍂先週の様子を紹介します🍂
3歳の男の子は久しぶりの利用でしたが、体調も落ち着いており、しっかり自分の遊びに集中していました
1歳の女の子は制作のキノコをつくったり、シール貼りをして遊びました🍄
継続利用だったのでこの日はコイン落としをしたり、キャップ落としをして楽しんだり…と日によって遊びを変えて楽しみました
0歳の男の子は体調が悪く眠ったりすることも多かったですが、落ち着いている時はマイペースにボール遊びやチェーンなどで遊ぶ時間もみられました
この時期、鼻風邪やお腹の風邪などもかかる事が多いですが、ウイルスを調べることで大体の経過が分かったり、消毒薬を変えたりなどまわりも予防することができるので、ぜひウイルスの検査してもらう事をお勧めいたします
感染予防に気をつけて部屋分けをしておりますが、感染症の検査をしていないために、同じ部屋で保育し、違う病気がうつってしまうこともあります。ただの風邪…と思わず感染症を疑って調べてもらうようお願い致します
インフルエンザ、溶連菌感染症、RSウイルス感染症、アデノウイルス感染症(胃腸炎)などは迅速キットを利用しすぐに調べることが可能です。
ただし病院によっては検査キットを常備していない所などが多いので、保育園で流行している時など調べてもらいたいときは、医療機関に確認してから受診することをお勧めいたします📞