その他
🌸入園、進級おめでとうございます🌸
こんにちは。小田原園病児・病後児保育室です。
4月は入園・入学・進級の時期で、新しいカバンやランドセルで登園、登校をする元気な子ども達の様子を見ることが出来て、微笑ましく感じてしまいます。
そのような時期に何故か家では元気なのに、体調を崩してしまうといったケースや急な発熱などの症状が突然出てくることが子どもでも大人でもあります。
その原因の多くは、環境の変化や生活スタイルの変化があげられることがあります。
まず初めて保育園を利用する、お子さんの場合に多いのが「感染症」です。
初めて保育園を利用するということは、初めての集団生活を送ることになります。
お友達と楽しく遊んで、給食を食べてお昼寝など同じ部屋で行うため、当然、「感染症」が流行れば感染します。
4月に流行る感染症のほとんどが肌と肌が触れ合う接触感染や咳やくしゃみなどでうつってしまう飛沫感染のものが多いです。
この集団生活を送る中で、子どもを「感染症」から完璧に守ることは、とても難しいのです。
入園し、しばらく経って出る症状が、熱やくしゃみ、咳や鼻水などの「風邪症候群」による症状です。
「熱を何度もぶり返して出している」「鼻水が止まらない」「咳が続いている」など、保育園に通い始めた途端、症状が現れる場合が多いです。
保育園から帰ってきたら、手洗いとうがいを忘れずに行い、感染症予防をすることが大切になります。
「風邪をうつされた」「感染性胃腸炎に感染した」とマイナスに捉えてしまう人も多いですが、子ども達は感染症を繰り返して行くうちに
免疫力をつけていきます。免疫力が付いてくれば、「感染症」になる頻度も減っていきます。
また、「感染症」の中にはワクチンで予防できるものもあります。
ワクチンは指示の通り、きちんと忘れずに受けることが大切になります。
次に感染症以外で多いのが「ケトン血性嘔吐症」という病気です。
「ケトン血清嘔吐症」という病気を初めて聞いた人も多いと思いますが、わかりやすい病名で言えば「自家中毒」という病気です。
この病気は2歳~10歳、特に6歳以下の子どもに多く見られます。
症状は突然現れて、眠気やあくび、倦怠感、食欲不振や悪心・嘔吐・腹痛が出現します。
症状が軽い場合は、食事療法で済みますが重症な場合は、点滴治療が必要になる場合があります。💉
原因は、風邪などが治ったばかりで疲労がある場合や過度な緊張や不安で起こるといわれています。
わかりやくいえば、ミスをしてしまい怒られてしまった、発表会前の緊張や遠足前日の興奮、難しい問題集や複雑なパズルなどした、他にも空腹や食べすぎ、寝不足や運動会、プールで遊びすぎた場合、弟や妹が生まれて注目されないプレッシャーでも起こると言われています。
幼稚園から小学校に入学するタイミングで起こる場合や、保育園から幼稚園に編入して起こる場合もあります。
本来、体に疲労や大きなストレスが加わると、エネルギー源でもあるブドウ糖が体内で活躍し、疲労感やストレスの軽減をはかろうとします。大人で言えば、疲れてしまい甘い物が食べたくなり食べてしまうことで、疲労やストレスの軽減する効果と同じです。
活躍するブドウ糖がなくなってしまうと、肝臓で糖を作って、蓄えていた脂肪を分解していきます。
脂肪を分解すると、燃えたカスが残ります。これが「ケトン体」といいます。
この「ケトン体」が増加してしまうと血液は本来であれば、中性ですが酸性に傾いてしまい、嘔吐や倦怠感が現れます。
特に子どもの場合は、肝臓で糖を作る機能がまだ発達していない為、脂肪の分解が進みすぎて「ケトン体」が増えてしまうと言われています。
「ケトン体」は、体内に簡単に作られ蓄積していきます。子どもだけではなく、大人でも「ケトン体」は作られ蓄積して症状が出現します。
もし「ケトン血清嘔吐症」になってしまった場合、「何で何度も吐くの💦」「どうしよう💦なかなか治らない」などイライラしてしまうことや、焦らないように対応することが大切になります。
症状が出ている、お子さんは「吐くのが怖い」「すごく怠い」と感じ不安に感じている場合が多いからです。
嘔吐してしまった場合、吐き気が出て来てしまった場合は、安心させることを優先することが必要になります。
食欲不振がある場合は、食べやすいゼリーや果物のすりおろしなどをすすめ、スポーツドリンクや経口補水液を少しずつ摂取させていきましょう。
また、重症化すると内服薬を処方されても、身体が受け付けずに嘔吐してしまうケースもあります。脱水傾向になる場合もあり非常に危険です。早めに、かかりつけ医に相談し適切な処置を受けることをおススメします。
🌸先週の病後児保育室の様子🌸
先週は、急性上気道炎や感染性胃腸炎、発熱やインフルエンザの子の利用がありました。
月曜日は、金曜日に利用してくれた急性上気道炎と感染性胃腸炎の2歳の女の子が継続利用となりました。
不思議な玩具を見つけたよ。
「クネクネ曲がるよ~」「赤いのがくっつくよ」と興味津々な様子でした。
次は、おままごとに挑戦したよ。
ラーメンとケーキを作ってくれました。麺棒を使う姿が、ジャムおじさんみたいでカッコイイです。✨
お昼は、消化の良い柔らかめのご飯を食べたよ。🍚
お腹の調子が良くなって来て、全部食べることが出来ました。✨
お昼寝をした後は、お医者さんごっこをしたよ。💉
「ペンペンがお熱が高いです💦」とペンギンのペンペンの診察をしてくれました。🐧
お部屋に黄色い風船を見つけたよ~🎈
ペシャンコにしようとしましたが、風船の方が強くて難しい様子。「あれ?おかしいな~」と風船に乗って遊んで過ごしました。
下痢もなくお熱も上がらず、楽しく過ごすことが出来て良かったです。
火曜日は、いつも小田原園サイエンス+に登園している、2歳の男の子が発熱のため利用となりました。
いつもの保育園のお部屋ではなく、玄関では少し不安な様子でしたが病後児保育室に入り玩具を見て「おお」と笑顔に💖
機関車の玩具を見つけて、配達屋さんごっこをしたよ。🚂
機関車でごはんを配達してくれました。先生には卵とイチゴを届けてくれました。🍓
慣れて来て椅子に座ってみたよ。
お昼の給食には、お魚とブロッコリーのサラダが出たよ。🥦
「ブロッコリー、緑」とニコニコ。お野菜とお魚を全部食べることができました。✨
お昼寝をした後は、色当てクイズに挑戦。
「何色?」と聞くと「オレンジ」「ピンク」と全問正解できました。
ママのお迎えが来る前に、おままごとをしたよ。
お鍋にたくさん野菜を入れて、美味しいごはんを作ることができました。
熱の上昇もなく、明日からは保育園でお友達が会えるといいですね。
水曜日と木曜日は、インフルエンザA型の回復期の3歳の男の子が、久しぶりの利用となりました。
発熱が落ち着き、鼻水と咳が見られましたが、トミカの道路作りに挑戦しました。
こんなに長く作ることが出来たよ。🚙
知育玩具はボタンを押すと音が鳴るため、最初は「おお!!」と驚いてしまいました。
面白い音が鳴って、「お話ししたよ」とニコニコになりました。
ママが乗っている車に似ている玩具を見つけたよ。
「後ろに乗るんだよ」と教えてくれました。
午後は、ぬりえに挑戦しました。
大好きなアニメキャラのぬりえで、「パパとママとお姉ちゃんに見せるんだ✨」「できたらお土産にする」と可愛く塗ることができました。
利用2日目になると、慣れてきて体調も改善が見られてきました。
手作りの冷蔵庫から、デザートやお料理を選んで「先生、何食べる?ピザがいい?🍕」とリクエストを聞かれました。
次は、大好きな、こまちとはやぶさの連結動画を見ました。🚄
「カッコイイ。乗りたいな~」とニコニコです。
食欲もあり、午後は大好きなみかんゼリーを食べたよ。🍊
たくさんミカンが入っていて、嬉しくなってしまいました。
パパのお迎えが来るまで、名犬ガオガオで遊んだよ。🐶
犬のご飯のボタンを押し、犬が動き出すと「びっくりした」「可愛くないワンワンだよ~」とニコニコで何度も挑戦してしまいました。
発熱もなく楽しく過ごすことが出来て良かったね。
小田原園サイエンス+病児・病後児保育室では、お子様が利用する際、のんびりと、その子に合ったように過ごして頂くように心がけております。
パパやママからは「安心して利用できる」、お子さまからは「ここに来たかった」と言って頂けるような、病児・病後児保育室を目指して今年度も努めていきたいと思います。
登録面談の予約問い合わせや「こんな症状でも利用できますか?」などの相談もお待ちしております。