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地震が来た時の、ダンゴムシのポーズの安全姿勢には意味があった!!
こんにちは。小田原園病児・病後児室です。
あの大きな地震があってから、12年という年月が流れました。
その時、宮城県は最高震度が7を記録し地震の強さもマグニチュード9.1と大きな数値でした。💦
避難訓練ではできていても、いざ本当に大きな地震が来ると大人でもパニックになってしまうことがあり、間違えた行動をしてしまうことがあります。
大きな地震が来ると解ると、テレビやラジオが緊急地震速報の音が流れます。多くの人は震源地や震度などの確認すると思いますが、大きな揺れが来た場合、その確認をしている場合ではなくなることもあります。💦
まず命を守る行動をとることが優先されます。
保育園では避難訓練をする際に先生達の声で一か所の集まり、頭を守る「ダンゴムシのポーズ」をとります。「ダンゴムシのポーズ」は、しゃがんで頭を下げる安全姿勢をいいます。
じつは、この「ダンゴムシのポーズ」には意味があり、「頭を守る姿勢」と思っている人が多いです。
まず床にしゃがんで伏せて、あごを引き頭を下にして体を丸くすることで大切な内臓を損傷から守ることができます。
他にも強い揺れによる転倒の予防と揺れで体を飛ばされないために、このような姿勢をとります。
そして、「ダンゴムシのポーズ」は、顔と首を守るためにある姿勢と言われています。
顔には、目、鼻、口、耳があり、この器官が一部でも重症を負ってしまうと、その後の避難や生活にも支障が出てしまいます。
※顔を怪我した場合どうなってしまうのか?※
・目を怪我した場合:周りが見えなくなり避難に支障が出てしまう。危険な箇所にも気づけなくなる。
・鼻を怪我した場合:呼吸が苦しくなりガスやガソリンなどの危険であり注意しなければいけない臭いに気づけなくなる。
・口を怪我した場合:食事ができなくなる。大声で助けを求めたり、危険を知らせることができなくなる。
・耳を怪我した場合:建物が倒壊する音や地震速報、避難放送、火災発生の音声が聞こえなくなり危険な情報や避難情報を得られなくなる。
・首(頸椎)を怪我した場合:体が動かなくなり意識を失ってしまうこともある。避難できず倒壊した建物から脱出できなくなり非常に危険な状態になる。
この「ダンゴムシのポーズ」の始まりは、2008年にアメリカが始めた防災訓練がキッカケで生まれたと聞きます。
正式な名称は、シェイクアウト訓練と呼ばれており、シェイクアウトは、「・・・から~を振り払う」という意味を持つことから、
「地震を振り払う」という意味が込められています。
日本では「一斉防災訓練」と訳されており、次の3つの動作を「命を守る3動作」と呼ばれ、1分間誰でもどこでも簡単に行うことができる訓練と言われています。
「命を守る3動作」訓練方法
安全姿勢1:体を低くする「DROP!」・・しゃがんで体を低くする。
安全姿勢2:頭と体を守る「cover!」・・机やテーブルの下にもぐる。頭と首、顔を枕やカバン、座布団などで守る。
安全姿勢3:揺れが治まるまで動かない「HOLD ON!」・・そのままダンゴムシのポーズを1分間行う。
このシェイクアウト訓練「命を守る3動作」は、地震以外にも核ミサイル発射時の訓練としても有効といわれています。
次に「ダンゴムシのポーズ」をする場合必要なことは、避難経路を確保していることです。
部屋の中で地震にあい、「ダンゴムシのポーズ」をすると怪我はせずに済みますが部屋のドアがゆがんでしまい脱出ができなくなってしまう最悪な状態になってしまうこともあります。💦
もし大きな地震が来た場合まず部屋から出て、玄関で「ダンゴムシのポーズ」を取ることをおススメします。
玄関は「安全ゾーン」とも呼ばれており、構造的にも頑丈なつくりになっていることが多く、あの阪神淡路大震災で倒壊した建物が玄関だけが残っていたというケースが多くあります。
玄関は窓もなく家具も少なく、すぐに外に脱出できます。
「トイレも家具が少ないから安全なんじゃないのか?」と思う人もいますが、トイレに避難してしまうとドアがゆがんで閉じ込められてしまう可能性が多くあり危険です。
玄関は避難するには適しており、防災備蓄品を置いておく場所にも適しています。
防災備蓄品に関しては、家族分の食事や飲料水を最低でも3日分必要になります。
それ以外にも、子どもがいるご家庭の場合、オムツやおしり拭きなどの衛生物品が必要になっていきます。
12年前の地震の時に、「オムツがない」「ウエットティッシュが欲しい」という人が多く中には、お年寄りで入れ歯を避難所に持って来ることが出来ず、食事が摂れないといったことがあります。
必要だと思う物を常に備えて、置いておくことがとても大切になります。
尚、小田原園病児・病後児保育室では、大きな地震が来た際、安全に避難できるように保育園と合同で訓練をしております。
室内も、防災頭巾と懐中電灯がすぐに職員が取れるように目に見える場所に常備されております。
防災頭巾を被ることに抵抗がある場合は、枕やお布団で頭や顔を守れるように対応いたします。
玩具収納棚にも、落下防止の為のストッパーが付いております。
また地震以外にも、核ミサイル発射にも備えております。🚀
窓から離れ安全に避難するために、室内を仕切ることが出来ます。
大きな災害や火事、核ミサイル発射時は保育園の園児と先生達と一緒に避難します。お子さんが安全・安心に過ごしていただけるように病児・病後児保育室は保育園の先生たちとの連携に今後も努めていきたいと思っております。